『りりーすれっすん』を読んだ感想|“最高条件の家庭教師バイト”とチャラ生徒の距離がこじれていく夜 #PR

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作品紹介

『りりーすれっすん』は、現役大学生の家庭教師・松本先生と、やる気ゼロな男子生徒・吉田そうすけとの関係を描いた大人向けラブコメ作品です。時給も待遇も申し分なく、家族の雰囲気も良い“最高条件のバイト先”なのに、肝心の生徒がまったく勉強モードになってくれないというジレンマから物語が始まります。

テスト目前でも平然と寝転び、宿題も手つかずのそうすけに、真面目な松本先生は頭を抱えつつも「なんとか成績を上げてあげたい」と踏ん張ることに。家庭教師としての責任感と、年の近い男女としての距離感、そのどちらもがじわじわと効いてくる、ちょっと背徳感のある家庭教師ストーリーになっています。

家庭教師の先生が吉田家の玄関で笑顔で迎えられるシーンのイメージ

条件も雰囲気も申し分ない吉田家での家庭教師バイト。毎回「いらっしゃい先生」と迎えられる空気が心地よいのも、本作の魅力です。(©著者・出版社)

ストーリーあらすじ

主人公の松本先生は、現役大学生にして人気の家庭教師。とくに吉田家での仕事は、待遇も環境も他の家庭教師先よりもずっと良く、「ここが一番やりやすい」と感じていました。ただ一つの大きな問題が、生徒である吉田そうすけの存在です。授業3回目にしても寝起きのまま机に座り、宿題は一切手を付けていないというやる気のなさ。

期末試験まであまり時間がないこともあり、松本先生はここでしっかり意識を変えさせないと、と厳しめに注意することに。しかし、そうすけは「試験っていつだっけ?」というレベルで日程すら覚えておらず、危機感ゼロの様子。話を聞いてみれば、「合格するまで外出禁止」という家のルールのせいで発散もできず、そのストレスで余計にやる気が出ないのだとぼやき始めます。

親の決めたルールで彼女にもフラれたらしく、「発散できないと集中できない」と主張するそうすけは、ついには松本先生に「良い子紹介して!」と無茶ぶり。最高のバイト先とはいえ、成績が上がらなければ自分の仕事まで失うかもしれない状況で、先生の頭に浮かんでしまうのは“とある最悪の可能性”。教師としての線引きを守るべきだと分かっていながらも、そうすけの本音と、自分の立場のあいだで気持ちは揺れていきます。

勉強机に突っ伏してやる気のない表情を見せる男子生徒そうすけのイメージ

眠そうに机へ突っ伏し、宿題も手つかずなそうすけ。期末試験が近いのにスイッチが入らない姿に、松本先生の不安は募るばかりです。(©著者・出版社)

作品の魅力・見どころ

『りりーすれっすん』の見どころは、真面目で頑張り屋な家庭教師・松本先生と、どこか憎めないチャラめの生徒・そうすけの温度差から生まれるギャップです。教師としては「勉強させなきゃいけない相手」なのに、年齢も近く、人として接するほどに距離が縮まってしまう。このバランス感が、単なるお仕事ものに終わらない甘さと危うさを生んでいます。

そうすけの「外出禁止で発散できない」「彼女にもフラれた」という愚痴は、一見ただの言い訳ですが、読んでいると彼なりに状況に閉塞感を覚えているのが伝わってきます。そこに「じゃあどうやったら勉強と本気で向き合えるのか」という問題が絡むことで、松本先生の提案もだんだん普通の“ご褒美”の範囲では済まなくなっていく構図が巧いです。

また、松本先生自身も「教師としての自分」と「一人の女の子としての自分」のあいだで揺れる描写が丁寧で、流されてしまう瞬間の心理が細かく描かれています。チャラく見えるけれどどこか素直なそうすけと、面倒見が良くて押しに弱い先生の掛け合いが好みなら、最後までニヤニヤしながら読めるタイプの作品だと思います。

家庭教師の先生が生徒の本音に戸惑いながらも向き合う場面のイメージ

生徒の本音に戸惑いながらも、教師としてどう応えるべきか悩む松本先生。二人の距離感が近づく瞬間の心理描写が、本作の大きな魅力です。(©著者・出版社)

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まとめ

『りりーすれっすん』は、最高条件の家庭教師バイト先で、やる気ゼロの男子生徒を相手に奮闘する大学生講師の視点から描かれる、大人向けの家庭教師ラブコメです。仕事として生徒の成績を上げなければならないプレッシャーと、年の近い男女としての微妙な距離感が重なり合い、「どこまでが指導で、どこからが個人的な好意なのか」というラインが少しずつ曖昧になっていく過程が丁寧に描かれています。

チャラめで自由奔放なそうすけと、真面目で押しに弱い松本先生という組み合わせは、王道ながらも会話のテンポが良く、読んでいてニヤッとしてしまうシーンも多め。家庭教師ものや、教師×生徒の関係性がゆっくり変化していく作品が好きな方には、かなり刺さる一冊だと思います。気になった方は、ぜひ本編で二人の“レッスン”の行方を確かめてみてください。

夜の勉強部屋で家庭教師と生徒が向かい合って座るシーンのイメージ

ノートとテキストを挟んで向かい合う二人の距離は、勉強を続けるほどに少しずつ近づいていきます。静かな夜の空気も作品の雰囲気にぴったりです。(©著者・出版社)

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