『ゴーストレード』を読んだ感想|“幽霊ヒロインと事故物件同居”が意外と怖くなくて甘い件 #PR

恋愛マンガレビュー

作品紹介

『ゴーストレード』は、立地も家賃も完璧なのに「幽霊が出る」という理由で敬遠されている事故物件に引っ越した主人公と、そこに現れる幽霊の女の子との不思議な同居生活を描いた大人向けマンガです。怖いどころか、どこか親しみやすくてスタイルの良い幽霊ヒロインと、オタク気質な主人公との距離感が少しずつ変わっていく様子が、コミカルかつゆるいテンポで描かれていきます。

ホラー寄りではなく、あくまで“幽霊ヒロインとのラブコメ”として楽しめる空気感なので、怪談テイストは苦手だけど幽霊キャラは好き…という人にも読みやすい作品です。夜な夜な現れる彼女と、漫画を介したやり取りから始まる関係の変化が、本作の大きな魅力になっています。

事故物件の部屋に現れる幽霊ヒロインのイメージカット

深夜の部屋にふわりと現れる幽霊ヒロインと主人公の距離感が伝わる、印象的な導入シーンです。(©著者・出版社)

ストーリーあらすじ

主人公が契約したのは、立地も家賃も最高だけれど「幽霊が出る」という噂つきの事故物件。最初こそ夜な夜な現れる幽霊の女の子に驚かされるものの、彼女はどうやらマンガが大好きらしく、好きな作品を読ませている間はおとなしくしてくれることが判明します。それ以来、主人公は「幽霊が出てもマンガを渡しておけば平和」という不思議な同居ルールのもとで生活を続けていくことに。

しかし、彼女の存在感は夜を追うごとに増していき、視線や仕草がどうしても気になってしまう主人公。ある日、好奇心が抑えきれなくなった彼は「マンガの続きを買ってくるから、その代わりに……」という、少し踏み込んだ“交渉”を持ちかけてしまいます。最初は引き気味だった幽霊の彼女も、大好きなマンガの続きには抗えないようで、まさかの取引成立。そこから二人の距離は、幽霊と住人という枠を超えて、少しずつ近づいていくことになります。

やがてとある夜を境に、彼女の態度や表情に変化が現れ始め、主人公との時間をどこか名残惜しそうに過ごすように。事故物件という日常からズレた舞台設定の中で、「生きている側」と「そうでない側」のすれ違いや想いが、少し切なさを含みながら描かれていきます(詳しい展開は本編でのお楽しみです)。

深夜の部屋で漫画を読む幽霊ヒロインと主人公の様子をイメージしたカット

テーブルを挟んで漫画を読む幽霊ヒロインと、それを見守る主人公の静かな時間が印象的なシーンです。(©著者・出版社)

作品の魅力・見どころ

『ゴーストレード』の魅力はまず、「怖くない幽霊もの」という立ち位置にあります。ホラー寄りの演出は控えめで、幽霊ヒロインはむしろ漫画好きでどこかマイペースな性格。主人公とのやり取りも、最初は交渉めいた距離感から始まりつつ、徐々に冗談やツッコミが増えていくことで、自然と“同居ラブコメ”の空気になっていきます。

また、主人公が幽霊相手に好奇心と理性の間で揺れる感じも面白いポイントです。「ここまで踏み込んでいいのか?」と戸惑いながらも、彼女の寂しげな表情や、マンガの続きを心待ちにする姿を見るうちに、次第に放っておけなくなっていく。その過程がコミカルな会話を通して描かれるので、重すぎず、それでいて少し切ないニュアンスも感じられます。

幽霊でありながら、人間らしい感情や“好きなもの”をちゃんと持っているヒロイン像も魅力的です。事故物件という設定を活かしつつ、日常コメディと大人の関係性がうまく混ざり合った作品なので、「普通のラブコメは読み飽きた」「ちょっと変わったシチュエーションでの恋愛ものが読みたい」という方に、特に刺さる一作だと感じました。

幽霊ヒロインが照れたような表情を見せるシーンのイメージカット

どこかあどけなさの残る幽霊ヒロインの表情が、怖さよりも可愛らしさを感じさせるギャップシーンです。(©著者・出版社)

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まとめ

『ゴーストレード』は、“事故物件×幽霊ヒロイン”という一見こわそうな組み合わせを、ラブコメ寄りの空気感で軽やかに読ませてくれる作品です。漫画好きで、どこか不器用な幽霊ヒロインと、好奇心と理性の間で揺れる主人公の関係は、怖さよりも可愛さと少しの切なさが前面に出ていて、読み終わるころには不思議と二人の続きが気になってきます。

ホラー全振りではない幽霊ものを探している人や、ちょっと変わったシチュエーションの同居ラブコメが好きな人には、特におすすめしやすい一冊です。事故物件という設定をきっかけに、生者と幽霊という立場を超えた関係性がどう動いていくのか、ぜひ本編で確かめてみてください。

夜の部屋で向かい合う主人公と幽霊ヒロインのイメージカット

静かな夜の部屋で向かい合う二人の姿から、事故物件とは思えないほど穏やかな時間が流れているのが伝わります。(©著者・出版社)

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